オレサマアイランド計画

第3形態を出してきたジャイアントバンブー



こんにちは。孝太です。

昨年、種から育てるチャレンジで発芽に成功していたジャイアントバンブーが冬越しに成功した後、いつの間にか第3形態を出してきていた。



今までの経緯を見てみるとジャイアントバンブーは環境に合わせて出してくる芽の形態を変えてきていたのを感じる。

第1形態は発芽の時の形態だった。少し成長すると背の低い小さな笹のような形態となり、まずは生育を始となる発芽のための一番初期形態のように感じられた。第2形態が出るころになり、周囲の環境を察知する役割があるのではないかと思うようになった。

第2形態は、冬越しのために室内に移動したときに出現した。細い棹を伴う小さく細長い竹のような形態だった。小さいながらにバンブーの外観に近い雰囲気を纏っていたことが少し嬉しかった。第1形態で環境の確認をし、室内の環境にある程度のOKマークがでたのかどうか分からないが、この第2形態の出現となったのだろうと感じた。

何とか冬越しに成功し、屋外に株を移動したところ地上部の様子が急に衰え、種の存続が怪しくなった時期があった。その後、周囲の環境の変化を窺うためかどうか分からないが再び第1形態のようなシュートが出てきて展開してきていた。しばらく目を離していたが、近頃株を見に行ったところ、今までとは様子の異なる形態の竹が育っていた。今までと比べると葉も大きく棹も太い。まだジャイアントバンブーの名には程遠いが、大分しっかりとした印象となってきている。一応第3形態としておこうと思う。


第3形態となったジャイアントバンブー


ジャイアントバンブーは、象竹や巨竹という別名がある世界最大の大きさとなる竹の品種である。竹とはいってもバンブーの種類なので、孟宗竹の様に地下茎で野放図に周囲を侵食しながら広がっていく品種と違い、株立ちになるので広がりをある程度コントロールできそうという特徴がある。

また、昔ラーメンに乗っかっていたいわゆるシナチクの原料となる麻竹もバンブーの種類であり、このジャイアントバンブーはその大きな種類という意味があるのかどうか分からないが大麻竹とも呼ばれている。

学名はDendrocalamus Giganteusといい、通称のジャイアントバンブーGiant Bambooと同じようにジャイアントという印象の言葉が含まれている。

ドラゴンバンブーDragon Bambooなどとも呼ばれているようで本場の現地では建材などにも使われている。

暖かい地方の植物なので冬越しにはあまり期待をしていなかったが今回成功して少し嬉しい気持ちがある。

かつて沖縄のガンガラーの谷で大きく育った株を見たことがあるが、本場のものと比べるとそれほどでもないというようなことをガイドの方がおっしゃっていた。とはいえ初めて出会ったその姿の印象としては十分巨大に感じられたのを憶えている。

また、今回の第3形態の様子を見るとかなり力強い雰囲気を感じるので鉢を大きなものに換えればまだまだ管理を続けることができるかもしれないという淡い期待も感じさせる。鉢を大きくすることができれば、より大きな、より巨竹らしい形態を見ることができる可能性もある、と妄想を膨らませている。

珍しい植物なので種の根絶は避けたいと思っているが、一方では、種子さえ手に入れられれば、ある程度確度の高い発芽のコツを得ているので新たな株を作ることも何とかなるかもしれないという甘い気持ちもある。

いずれにせよこのままでは先細りの将来しか見えてこないので、出来れば地植えで伸び伸びと育つ環境に移してあげれば巨大な竹の一族の本領を発揮してくれるのではないかと夢見ているが、なかなか思うようにいかないのが世の常である。