こんにちは。孝太です。
2年生のナガミマツがゆっくりと成長を始めている。
昨年、種から育てるチャレンジで発芽に成功していたナガミマツだったが、発芽が遅かったり根が弱いことを露呈したりするなど、途中紆余曲折はあったものの心配しながら観察を続けてきた。
そして、巨大になる松にしては成長が非常にゆっくりであるということも感じているが、この株も2年目になり葉が長くなってきているのが分かる。
見方によっては力強い成長とも取れるかもしれない。
ナガミマツは世界最大の松毬をつける松である。世界最大とは長さの事で、ナガミマツは漢字で長実松と書く。また、特徴的なのはサトウマツとも呼ばれており、砂糖松と書くのだろうが、その名称の通り樹液から糖を採取することができるということである。
サトウカエデから採れるメイプルシロップにはある種の憧れの念があるが、このサトウマツからも同様の糖分が採取できるということは何とも夢が膨らむ話である。
もちろんそのままでは万が一その夢が実現したとしても、少なくとも3-40年くらい先の話となり、それを目指しても夢は夢で終わってしまうかもしれない。
ただ、近頃はサトウカエデでも5-10年生くらいの小さい株から強制的に樹液を吸い上げるような方法もできてきた様子である。株の成長にそれほど悪い影響を与えずに面積当たりで大変効率よく樹液を採取できる方法ということなので、程々の大きさの株に育てることができたならばこのナガミマツからシロップを取るということもまんざら夢で終わる話でもないかもしれない、と余計な妄想を膨らませている。
また、絶滅危惧種の一つということなので種の根絶は避けたいと常々思っているが今のところはひょっとこ道中でどうなることやらである。
ずれにせよ早々に地植えの道を歩ませてあげる必要があると思っているが、なかなか思うようにいかないのが世の常である。