オレサマアイランド計画

生き残りを模索するジャイアントバンブー



こんにちは。孝太です。

運よく一株だけ生き残ってくれたジャイアントバンブーが更なる生き残りをかけて何かを模索しているように感じられる。



ジャイアントバンブーは気候が良くなってきてから第一形態と思われる穂先を数多く出してきていた。

種子から生えたての頃は同様の形態の穂先は2-3本であったが、今回は成長した幹の途中の節から大量に同形態の穂先を出しているのが見える。

いずれにせよジャイアントバンブーという大層な名とは程遠い外見だが、この外見の葉を出す時には外の環境の様子を窺い次の手を考えているように感じる。


生き残りを模索するジャイアントバンブー


この冬に屋外に放置していたジャイアントバンブーは一株だけ運よく生き延びてくれた。

始めは種子から育てるチャレンジで発芽に成功し、その後、屋内での冬越しにも成功していた。

この冬は管理が行き届かなかったこともあり、屋外に放置することになってしまったが、春先になって運よく一株だけ息を吹き返してきてくれた。

初めての発芽の時とは違い、既に伸びた幹の途中から第一形態と思しき穂先を出してきている。

この段階では恐らく外の環境により、今後どういう形態が適しているのかを探っているのではないかと思っている。

ジャイアントバンブーは、巨竹や象竹という名でも呼ばれている世界最大の大きさになるバンブーの種類である。シナチクを作る麻竹と同様に株立ちで増え、大麻竹とも呼ばれている。孟宗竹や真竹などの根を広げながら育つ竹とは違い、管理が行き届かなければ無尽蔵に根を張って広がり環境を破壊するというタイプではない。

ジャイアントバンブーは環境が合えば一日に4メートル延びることもあるという。今のところは温度も湿度も、そして、植えている鉢もジャイアントバンブーに満足を与えるには気が遠くなるほど、程遠い環境であるので何とか生き延びてくれているということだけでも何だか嬉しい気持ちがある。

出来れば地植えの道を歩ませてあげたいとは思うが、日本の中では比較的ジャイアントバンブーに適した環境だと思われる沖縄のガンガラーの谷にあったジャイアントバンブーでさえ、その片鱗は十分に感じることはできたものの、その本領は発揮されていないように感じられた。

温室などで環境を整えることができたならば、本来のジャイアントバンブーの姿を目にすることができるかもしれないと思うが、それは妄想の中でしかかなうことのないことなのかもしれない。

などとモゾモゾと考えながら、ぼーっとその様子を眺めていた。