オレサマアイランド計画

竹の品種研究ノート



こんにちは。孝太です。

今回は育ててみたい竹の品種について言及しておきたいと思う。



竹を使うことについては、状況により、タケノコ用、何らかの竹材用、砂糖用といった3つの視点がざっくりと思い浮かぶ。

まず、タケノコ用という視点で考えると孟宗竹が候補に挙がる。

山林の物件を見ていると竹が繁盛した山をたまに見かけることがある。

よくそういう山林をどう活かせるかに妄想を膨らませるが、まず安易に頭に思い浮かんだのが特用林産物としてのタケノコだった。

タケノコというだけあって本来は竹ならば大体タケノコが取れるものだと思う。

同じ孟宗竹でも竹として高価な金盟孟宗竹のタケノコでも採れるのは普通の筍だと思うが品種を細かく見る際にはそういう観点もあるかもしれない。

よく見る食べごたえのありそうなタケノコは孟宗竹ということだったが、竹林では孟宗竹の他に真竹もよく繁盛しているのを見る。

孟宗竹でタケノコの多産多収を目指すというテーマで頑張っているスゴイ人たちもいる。早い時期のタケノコや大きい筍や白子筍などをうまく育てて利益を出すという方法もあるようだ。

また、一般に根曲竹と呼ばれる細身の竹から出るタケノコも珍味で美味しいらしい。チクマザサなどの細い竹や笹の生えているところならばそういうものも考えられるだろう。

そういえば、竹と笹は基本的には同じものらしく、育った時に皮が残っているかどうかくらいがその違いのようだ。クジラとイルカの違いに似ているような気がする。

すでに繁盛してしまっている竹林は竹の品種をすぐに変更することはできないかもしれないが、孟宗竹が既に生えている竹林ならば整備すれば品種を更新することなく早い段階でタケノコ山にすることができるような気もする。

竹を山で育成することを考える上での一番の懸念事項は、孟宗竹のように根で広がっていく竹林については長い目で見ると管理が大変そうなところだ。日々の管理もそうだが、将来的に自分自身が面倒を見られられなくなった時の管理が気がかりとなる。そういう部分も含め最終的な管理の担保ができそうならば考慮のテーブルに乗せるのもよいかもしれない。

食用の筍では、他にも、昔よくラーメンに入っていたシナチクがある。シナチクは、麻竹というバンブーの筍から作られている。読み方は真竹と同じマチクだが、麻竹は真竹と違い根で広がらずその場で株を作って増えていく種類なので長い目で見た時に環境への懸念が根で広がる竹ほどではない。

ただ、麻竹は温かい地域でしか育てられない様子なので、そういう地方の土地に縁があったら栽培を考えるという感触がある。

次に、何らかの竹材という視点ではジャイアントバンブーに興味を持っている。

竹は竹材として様々な利用の用途がある。利用の用途は、竹細工から建築材料、炭、チップなど多岐に渡り裾野が広く楽しみも多い。

竹林に拘ることがあるならば整理で伐採する時に余分な竹がでるだろうから、その利用にも興味がある。

そういう用途を考えているときに出会ったのがジャイアントバンブーだった。別名、象竹、巨竹などと呼ばれる世界で一番大きく育つ竹だ。調べていくとこの竹は大麻竹という名もあり、シナチクの材料である麻竹のサイズの大きな種類のようだった。タケノコも巨大だが現地では食用にされている様子だ。世界で一番大きい竹というところにも心を惹かれる。

ジャイアントバンブーもバンブーなので根で広がることはなく、その場で株立ちして増えていく種類である。沖縄に行ったときにたまたま珍しいこのジャイアントバンブーの株を見ることができたのでいよいよ気持ちが近付いた。

3つ目の視点の砂糖用として竹庶(竹糖、カラサトウキビ、細黍)に興味がある。

サトウキビは主に砂糖の原料となっており、よく見る黒砂糖もサトウキビから作られている。竹庶は、一般的なサトウキビとは別の品種で和菓子などに使われる和三盆の原料である。糖を作る植物で興味があるのは、この竹庶に加え、サトウカエデ、サトウマツである。サトウキビが暖かい地方で作られるものなので竹庶も地域性があるかもしれないがまだ詳しいことは分からない。

上記のようなことを考え、まず主には、孟宗竹、ジャイアントバンブー、竹庶の3種が興味のある種類であるということを再認識した。

細かく考えればもう少し珍しい竹などにも興味が出るかもしれない。

どの竹の種類でも鉢やプランターのようなもので育てることができるが大きさは根を入れる器の大きさに比例して変わる。

大きさを制御すると大きさによる迫力のある竹の場合は趣向がそがれるかもしれないが、地植えと違い根で増えるタイプの竹でも管理がしやすいだろうと思う。

妄想はさておき、まずは、いつもながら小さいところから観察をしていこうと思っている。