イチジク, 冬の観察, 果樹, 植物観察ノート

屋外の冬を生き残った種から育てたイチジクの幼苗

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こんにちは。孝太です。

屋外に取り残されていた種から育てるチャレンジで発芽に成功していたイチジクの幼苗が奇跡的に一株だけ生き残っているのを発見した。



屋外に放置とは言えども発芽後に本葉がやっと生えてきたようなごく小さな幼苗だったので仮の囲いの中である程度の寒さと雨風だけからは守られるようにしておいた。仮の囲いとはアマゾンで適当に購入した簡易な温室のようなものだ。

日々の管理状況は非常に悪く、基本的には放置で水もあまりあげられていなかったので、多くの株は枯れてしまっていた。

少し春の陽気を感じられるようになってきたので簡易温室内の整理をしようと鉢のトレーを取り出してみたところ一番隅にあったほんの小さい株に緑色が見受けられた。


過酷な冬を生き残ったイチジクの幼苗


半日陰の場所で少し多めに日を当ててみると気持ち葉を伸ばしてきたように感じられた。

生命力を感じ、確実に生き残っていることが分かる。

株の大きさ自体は室内で保護しながら冬を越した株には負けるが葉の様子は緑も濃くしっかりとしている。

室内の株は葉の数は増えていたものの人工の植物栽培用LEDの光で日光を代用していたので少しひょろりとした風体になっていた。光の絶対量が足りなかったことは否めない。また、屋内で弱い光に慣れていたからか、冬の時期を終え、屋外で日光に当てたとたんに葉が落ちてしまう株が続出した。

屋外の株は一株を残してすべて枯れてしまったがもう少し面倒を見てあげれば多くの株を生き残らせてあげることができたと感じる。必然的に管理の悪い時期があるので致し方ないと結果を受け入れるしかないが、原因と対策がある程度推測できるので非常に口惜しいような気分もある。

いつか十分に面倒を見てあげられる機会があればと淡い期待を抱きながら、生き残った小さい一株の幼苗を定期観察組に組み入れようと思う。