冬の観察, 日本山人参イヌトウキ, 植物観察ノート

神の草日本山人参イヌトウキの花

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こんにちは。孝太です。

神の草と言われる日本山人参イヌトウキに薹が立った。



今まで特に言及することはなかったが、長年育てている神の草と言われる日本山人参イヌトウキが初めて花を咲かせているように見えたので、大変珍しいと思い記録に残しておくことにした。

この株は既に少なくとも5年生を過ぎている。薹を見つけた時には勢いの良い雑草でも生えたかと思ったが、株元を確認してみるとイヌトウキの本株からにょっきりと伸びてきていた。

よく見ると子房のような部分、蕾のような形状の部分、花が咲いた後のような部分などがあり、花のような部分もある。

花びらはぱっと見では判別しづらく、至極目立たないような形状なのかもしれない。

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薹が立つ神の草日本山人参イヌトウキ


もしかすると種子をとることができるかもしれないという期待感が膨らむ一方、薹が立ったことで株が枯れてしまうかもしれないという懸念もある。

同じく神の草と言われる日本山人参ヒュウガトウキの2株が枯れた時には特に薹が立った様子はなかった。

今もう一株あるイヌトウキには薹は立っていない。

ところで、イヌトウキとヒュウガトウキは学術的に同種もしくは近似種であることは間違いなさそうであるがどちらが秘薬の神の草と伝えられているものであるかなどを含めその議論は止まない様子がある。

そんな細かい議論はあるにせよ、本質的には同じ成分を持っている様子なのでどちらも同じようなものだろうなどと思うところはあるが、その話はさておき、数年育ててみて生き残ったのがイヌトウキであったところから、今の環境もしくは放置栽培に適しているのはイヌトウキであるという印象を漠然と持っている。

いずれにせよ、少なくとも5年は育てられそうなので、少し場所をとってもう少し株を増やしたいと思っていた矢先の出来事であった。