タラノキ, 夏の観察, 山菜, 植物観察ノート

タラノキ新駒の逆襲

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こんにちは。孝太です。

根が鉢を突き破り、急に巨大し始めていたタラノキを大きめの鉢に移しておいたところ、しばらくは少しげんなりとしていたが、近頃はにわかに復活してきている様に見える。



この株は今年の春先に突然グングンと成長を始めたタラノキ新駒で、その後、大きめの鉢に植え替えをしておいたものである。

植え替えてしばらくはげんなりとしていたが、元々タラノキは根伏せで増やすものなので、しばらくすれば元気を取り戻すか、また新たに芽を出してきてくれるだろうと思って見守っていた。

近頃は、株の様子もすっかり元気になり、さらに新しい芽が株の先端付近から出始めているのが見えた。

新しい葉を出すタラノキ新駒


春先に小さい鉢で細々と生き残っていたはずのタラノキの一株が急に成長をはじめて野性味を帯びてきたので、当初は天然物のタラノキが元気づいたのかと思い込んでいた。

天然のタラノキには多くの棘があり、この株にも棘があったので、それも勘違いをしてしまった原因の一つであった。ボロボロになっていたタグはこの株が新駒であることを示しており、確かによく見れば天然物よりも圧倒的に棘の数も少なく小さかった。

急激に成長した株の様子をよく見てみると、いつの間にか根が鉢を突き破って、地面に根を下ろしていた。そこで、鉢から飛び出したぶっとい根を思い切って一旦断ち切り、株を大きめの鉢に移植した。

移植してから暫くはしんなりとして頭を垂れていたが、近頃はしゃんとして背筋を伸ばしてきてくれている。

もう少し暑くなると早めの紅葉となると思うが、成長して根に力を蓄える期間の余裕を持たせるために少し日陰となる場所に鉢を移動しておいた。

この様子だと地植えにすると大変なことになってしまうのだろうと肌で感じる出来事であった。