こんにちは。孝太です。
今回種から育てるチャレンジで発芽に成功してきたナガミマツはIUSNレッドリスト絶滅危惧II類(VU)に分類されているということだがこの冬は屋外で越してもらうことになる。
種から育てるチャレンジで発芽に成功し数本が生き残っている。発芽の勢いはそれほど良くなかったが三々五々と発芽して来てくれた。
ナガミマツは、長実松と表記し、佐藤松、サトウマツ、シュガーパインSugar pine、ランベルトマツ、ロングリーフピッチパイン、ランバーパイン、ロングコーンパインlong cone pine、ピーナスランバーティアナPinus lambertianaなどの別名、別称、学名がある。
ナガミマツは世界一大きな松毬を生らせる品種である。この種の世界一とは世界一長いという意味である。世界で一番大きい松毬を持つ松の王様ということらしい。
サトウマツという異名もあり樹液から糖分を採ることができるというところにメープルと並ぶ特別な興味をそそられる。ちなみにメープルシロップを採取するサトウカエデも発芽にチャレンジしてみたことがあるがどういうわけか全く発芽しなかった。サトウカエデの発芽にはそのうち再挑戦してみたいと密かに思っている。
もちろんある程度大きな木になってからでないと糖分や大きな松毬の採取はできないとは思うが、この木がそういう木であることを考えるだけでも楽しいものだ。
また、ナガミマツの幼苗はかなりデリケートで少しの環境の変化でもすぐにヘタってしまっていた印象がある。根が弱いのだと思う。外観的には幹の色が特徴的で他の松とは違う今のところ何とも言えない赤いような紫のような色のかかったいい色あいを醸し出している。
まだ1年生だが、いずれ地植えの道に進むとしてもある程度自然の脅威に耐えられる大きさにならないと可哀そうな気がする。まあ地植えの道は楽しい妄想の一部だが、現実的には地植えの道が難しくとも大きめの鉢に移すなど状況に応じて臨機応変に対応していこうと考えており、いずれにせよ2-3年は手元で観察を続けていこうと思う。
ナガミマツの発芽の作業自体はある程度自信がついてきているので株を増やしたり、足りない株を補完したりということも可能なのでこれも気が楽である。
珍しい松である上にせっかく発芽し、育ち始めてくれているので最低限種の根絶は避けたいと思っているところ。